ブックメーカーを始めてみたいけど、「そもそもオッズって何?」「なんとなくは分かるけど、仕組みをもっと詳しく知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。
ブックメーカーでスポーツベットをするには、まずオッズについて理解しておきましょう。
当ページでは、オッズの意味やブックメーカーオッズの見方、配当の計算方法について詳しく解説します。
オッズとは、スポーツベットにおいて、「賭け金の払い戻しの倍率」を示す数値です。
またオッズは、試合に対する「ブックメーカー側の予想」とも言えます。
低いオッズがついている場合は、ブックメーカーから顧客に対する支払いが少ない(=つまり勝つ見込みが高い)とブックメーカーが判断していることになります。
ブックメーカーオッズの表示形式は複数あります。ここでは代表的な3つの表示方法をご紹介します。
日本語ユーザーに人気なのは、小数点で表示されている「デジマルオッズ」です。
デシマル以外は、知らなくてもベットをする上で支障はありません。特に「アメリカン」はアメリカで普及している表示方法で、日本では見かけることは滅多にありません。
オッズ名 | 表示形式 | 表示例 | 1,000円賭けて予想が当たった時の計算例 |
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デシマル (Decimal Odds) | 少数 | 1.5 | <計算式> 獲得金 = 賭け金 × オッズ <例:オッズが「2.80」> 1,000円 x 2.80 = 2,800円 |
フラクショナル(Fractional Odds) | 分数 | 1/2 | 分子が賭けた金額に対する獲得金、分母が獲得金を得るために必要な賭け金を示しています。 <計算式> 獲得金 = 賭け金 × (分子 ÷ 分母)+ 賭け金 <例:オッズが「9/5」> 1,000円 x(9 ÷ 5)+ 1,000円 = 2,800円 |
アメリカン(American Odds) | -(マイナス)と+(プラス) | -200 | デシマルオッズの2.0が基準。マイナスは、$100の利益を出すために必要なベット額を表し、プラスは$100をベットした場合に得られる利益を表します。 <計算式> プラスのオッズの場合:オッズ x(賭け金 ÷ 100) マイナスのオッズの場合:(100 ÷ オッズ)x 賭け金 |
海外ブックメーカーのサイトでは、日本語ユーザー向きには最初からデシマル式が設定されています。▼もし、ほかの形式に変更したい場合は「オッズの表示方法」から変更ができます。
オッズの見方は、実際に見ながら理解するのが一番。
ここでは、実際のオッズを例に予想が当たった際の配当金の計算方法を解説します。
▼下記はウィリアムヒルのオッズです。
それぞれの結果に分けて解説をします。計算式は「賭け金 x オッズ」です。
配当は1,350円(1,000円 x 1.35)。
賭け金の1,000円を差し引くと、利益は350円
配当は7,500円(1,000円 x 7.50)。
賭け金の1,000円を差し引くと、利益は6,500円
配当は5,500円(1,000円 x 5.50)。
賭け金の1,000円を差し引くと、利益は4,500円
低いオッズがついている場合は勝つ見込みが高く、また高いオッズがついている場合は勝つ見込みは低いと、ブックメーカーは予想しているという解釈ができます。
先述の通り、「低いオッズが付いている方が勝つ見込みが高い」とブックメーカーが判断しているという事が分かりました。
いわばスポーツプロともいえるブックメーカーが、勝つ見込みが高いと予想しているなら、オッズが1.1, 1.2, 1.3といった低いオッズに対して、高額金を賭けてコツコツ勝利金を獲得するのが良い戦略と思われた方もいると思います。
そこで、低いオッズばかりひたすら賭け続けても良いのかと言われると、答えは「NO」です。
低いオッズばかり狙って賭けているユーザーは、「Low Risk Player」(低リスクプレイヤー)と呼ばれ、ブックメーカー側にとって公平ではないと判断されるため、賭け金の制限などの規制に繋がります。悪質な場合は、「歓迎されないプレイヤー(Not Welcomed)」として、アカウント閉鎖に繋がる恐れもあるため、気を付けましょう。
上級者向けのブックメーカー「ピナクル」は、「Low Risk Player」に対してアカウントの制限や閉鎖をしないと言われています。
個人的な見解としては、低いオッズと言っても予想が外れることもあること、またスポーツベットはあくまでも娯楽の一つというスタンスであるから。
ギャンブルの興奮を味わうのではなく、ただコツコツと確実にお金を貯めたいのであれば、ブックメーカーではなくほかの方法を見つけるのがベストです。
ブックメーカーがオッズを公表した後も、オッズは変動します。
出場する選手の体調やチームの状況、試合環境(ホームかアウェイか)など、様々な事象が考慮されオッズは変動します。
ブックメーカーは同じデータ、もしくは似たデータを元にオッズを算出しています。
また昔はトレーダーと言われるオッズ担当者が算出していましたが、近年はコンピューターにより自動化が進んでます。
また第三社が作ったプラットフォームを利用してスポーツベットのサービスを提供している場合、同じブラットフォームを使っているブックメーカーとまったく同じオッズであることも多々あります。
しかし多くのブックメーカーでは、少しでもほかのブックメーカーと差異が出るように、オッズを調整しています。
日本に力を入れているブックメーカーであれば、日本語プレイヤーが賭けてくれるような試合(例えば、ワールドカップの日本チームの試合のオッズを上げる、など)で特別なオッズを設定することもあります。
「アキュムレーター賭け」とは、複数の賭けを組み合わせて一緒に賭けることです。
それぞれのオッズが乗算されてオッズが決定するので、シングルベット(一つの賭け)よりも高いオッズを得ることができます。
例えば、選んだ賭けの1つのオッズが1.8、2つ目のオッズが1.5、3つ目のオッズが1.6の場合は、最終的にオッズは4.32(1.8 × 1.5 × 1.6)になります。
アキュムレーターを使って賭けた場合と、シングルベットでそれぞれ賭けた場合は、以下のように配当金に差がでます。
条件 | 配当 |
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シングルベットで3つそれぞれ賭けて当たった時の配当金 | 合計配当金:4,900円(賭け金3,000円、利益1,900円)
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アキュムレーターで賭けた場合 | 合計配当金:12,960円(賭け金3,000円、利益9,960円)
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アキュムレーターは賭けたいベットが複数あり、またそれぞれのオッズが低い場合(=勝つ見込みが高い)に使うのが効果的です。
一つでも予想が外れると、配当金を得ることはできない点がデメリットです。
当ページでは、海外ブックメーカーのオッズについてまとめました。
日本語プレイヤーに人気のデシマル方式のオッズは、日本で人気のオッズ形式で配当金の計算もしやすいのが特徴です。
「オッズが低い」ということは、配当金は低くなるものの、勝つ見込みが高いとブックメーカーが判断している賭けになるため、ベットする際の参考にするとよいでしょう。
まずは当サイトおすすめ日本語ブックメーカーをチェックして、気になるサイトでスポーツベットを始めてみましょう。